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メナへム・プレスラー
ドイツのマグデブルグ生まれ。学生時代を過ごしたイスラエルで核となる音楽教育を受け
た。彼の音楽全般に関する博識とピアノおよび室内楽のレパートリーの深い知識は、広く
認められている。
1946
年、サン・フランシスコのドビュッシー・コンクールで優勝したことで、国際的な名声を
得た。コンクール直後に、ユージン・オーマンディー指揮フィラデルフィア管弦楽団と共演
してアメリカ・デビューを果たす。
1955
年、バークシャー音楽祭でボザール・トリオが結成コ
ンサートを開く。以来、年を経るごとに、伝説的な室内楽グループとなって世界中で喝采を
受ける。
プレスラーは、ドイツ、フランス、カナダ、アルゼンチン、ブラジルなどで演奏法の講義を行
う他、これまでに、サンタンデール、ヴァン・クライバーン、エリザベート王妃などの国際ピア
ノコンクールの審査員を務める。
アメリカ・バーミントンのインディアナ大学「栄誉教授」、現名誉教授。
40
年間にわたる音楽
への貢献を称え、
1998
年には音楽雑誌「グラモフォン」より「ライフタイム・アチーヴメント・ア
ワード」を、ドイツ音楽批評家協会より「名誉表彰」を受賞。
2000
年
5
月にはアメリカ芸術科
学アカデミーのメンバーに選出される。最近では、フランス政府より芸術文化勲章のコマン
ドゥール章を、ドイツ政府からはこれまでの音楽活動に対して「連邦政府貢献十字勲章」を
受賞。
2012
年
9
月にはドイツ国籍を贈られている。
メナへム・プレスラー