44 カタルーニャ リビア… 遥かなる現前 3人の作曲家たちは皆、自らの郷土に並々ならぬ愛着を抱いています。ドビュッシーに至っ ては、セヴラックの音楽が放つ特異な土の香りに言及しました。3人の郷土愛は、どのよう な形で作曲書法に反映されているのでしょうか? 民俗音楽の探求と、自らの音楽語法への民俗音楽の統合という形で、三者三様の郷土愛が 示されています。モンポウの場合、それが想像世界に及んでいることもあります。というのも、 《歌と踊り》の数曲は、彼自身が手がけた創作主題に基づいているからです。しかしながら、 彼の音楽にはカタルーニャの伝統音楽からの借用もみられます。その好例が、伝統的な童 歌から着想を得ている終曲(《歌と踊り》)です。他方、セヴラックのアプローチは、より創造 的です。彼は自らの詩的な想像の翼を大きく広げ、既存の民俗音楽から自由になりました。 アルベニスの音楽は、民俗的な要素から深い影響を受けていますが、それらはしばしば音の 奔流にのまれており目立ちません。 彼らの作品がこれほど真実を伝えているように感じられるのは、私たちがそこに“生”の響き を聴き取るからでもあります。パリの社交界の喧騒から逃れたセヴラックと同様、モンポウも また、日常生活の一瞬一瞬を捉えて表現するすべを心得ていました。本盤に収められている 作品は、農民たちについて語り、無邪気に遊ぶ子供たちの素朴な仕草を描写し、村祭りの思 い出に浸り、自然の香りを漂わせています。
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