LDV151

ウィレム・ラチュウミア 43 なぜ今回、彼らの音世界を交互に紡いでいくことにしたのですか? はじめに、フランス側とスペイン側のピレネー山脈や周辺を巡る旅の物語を紡ぐべく、構想 を練りました。セヴラックの曲集《セルダーニャ》を成す各曲は、それぞれピレネー地方の特 定の町にちなんでいるのですが、それらの地を一気に周るのではなく、モンポウが描いた地 にもどっぷりと身を置きつつ、両国の間を何度か行き来したいと思いました。そこで私は、 曲ごとに国境を越え、そのたびに風景や空気感や言語が絶えず切り替わる構成を選んだ のです。こうして曲の並びが、私自身の放浪癖に導かれて徐々に形作られていきました。

RkJQdWJsaXNoZXIy OTAwOTQx