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ウィレム・ラチュウミア 57 その結果、彼は、デビュー・アルバム(La Dolce Volta)にリヒャルト・ワーグナーのオペラ・ アリアの編曲を収録。さらに彼は、マヌエル・デ・ファリャ、エイトル・ヴィラ=ロボス、アルベ ルト・ヒナステラの音風景へと足を踏み入れ、民謡や民俗舞踊からの影響を色濃く映し出 すピアノ音楽の録音にのぞんだ。フランスの海外県マルティニークにルーツをもつラチュウ ミアは、陽光が降り注ぐ土地の音楽への深い愛着を、幼少期から育んできたのである! ラチュウミアは、自身と同じく新たな領域の開拓に意欲を燃やす他のアーティストたちと、 旅や創造への情熱を分かち合っている。彼は、現代音楽の演奏に長けたアンサンブル「アク ロッシュ・ノートAccroche Note」のメンバーたちと定期的に共演。また、ピアニストのヴァ ネッサ・ワーグナーとはピアノ・デュオを結成した。彼女と共に、アメリカのミニマル・ミュー ジックの演奏に挑むいっぽう、フランスの管弦楽曲の2台ピアノ編曲版の演奏を通じて、優 れた色彩感覚を誇る表現者としての才能に磨きをかけた。 新しい出会いへの渇望、そして舞台芸術との関わりを深めたいとの願望は、ラチュウミアを 舞踊の世界へと導いた。彼は、振付家アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルとのコラボレーショ ンにてジェルジ・リゲティの音楽を取り上げたほか、振付家エミオ・グレコとピーター・C・ ショルテンが共同で手がけたオリジナル作品の上演にも携わった。さらにラチュウミアは、 作家/女優ペンダ・ディウフがアメリカの前衛音楽を代表するジュリアス・イーストマンに 捧げた分野横断的なプロジェクトにも参加するなど、舞台芸術の領域で芸術的視野を広 げている。 輝かしい国際的キャリアを築くかたわら、ラチュウミアは教育活動にも情熱を注いでいる。 ベルン芸術大学とストラスブールのラン高等芸術学校で教授を務める彼は、現在、若きピ アニストたちの指導に励み、とりわけ彼らの探究心の育成に力を入れている。

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