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37 お二人は、アレンジメント、トランスクリプション、新作を通して、トランペット&テューバ・ デュオのためのレパートリーを拡大しています。どのような点がチャレンジングですか? ロマン·ルルー:二人とも複数の音を一度に出せない旋律楽器を用いる点が、何よりチャレ ンジングです。単に既存の曲を移調·編曲するのみならず、各曲に新たなコンセプトをもたら すことも、私たちが掲げている大きな課題です。さらに今回のプログラムは、純粋に技術的に 難易度が高いだけでなく、体力的にもチャレンジングです。全ての収録曲をコンサートで続 けて演奏するのは、トランペット協奏曲(ないしテューバ協奏曲)のソロ·パートを吹くよりも 身体的にハードだと思います。今回のプログラムでは、二人とも一瞬たりとも休む暇がなく、 つねに気を引き締めていなければならないからです。また、二つの楽器のピッチやイントネー ション(音程)の問題、音のバランスの問題にも気を配る必要があります。 ロマン・ルルー | トマ・ルルー

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