LDV76
フィリップ·カサール / アンヌ·ガスティネル / ダヴィド・グリマル 61 ダヴィド・グリマル «ダヴィド・グリマルの演奏を聴いていると、彼の音楽的な身振りの大半が、みずからの 芸術に切り込んでいく稀有な能力に由来していることに気づかされる»(ARTE) ダヴィド・グリマルは、その独創的な演奏活動によって国際的な定評を得ている。社会に おける自身の芸術の在り方を絶えず追求・考察してきた彼は、他に類をみない方法で音 楽作りを進めるべく、さまざまな視点を取り入れながら合奏の意味を刷新している。 グリマルは、世界屈指のコンサート・ホールで、一流の指揮者たちのタクトのもと、各地の 名門オーケストラと共演を重ねている。 彼が創設した“レ・ディソナンス”は、世界で唯一、指揮者なしで定期的に交響楽の主要レ パートリーを奏でているオーケストラである。 レ・ディソナンスの芸術監督を務めるグリマルは、同団との豊富な演奏経験にもとづく活動 理念“Let’s play together !(共に奏でよう!)”を掲げ、これを発展させてきた。じっさいグ リマルは、本番でメンバーたちが指揮者なしで演奏することができるよう、彼らとともに全て の演奏曲目の入念な準備に励んでいる。またグリマルは、協奏曲の独奏パートを受けもち ながら、レ・ディソナンスのメンバーたちと舞台をともにすることもある。 引く手あまたの指導者でもあり、ザールブリュッケン音楽大学で後進の指導に励んでいる グリマルは、同校の学生オーケストラとともに、指揮者なしの演奏プロジェクトにも取り組ん でいる。 国際コンクールでは定期的に審査員を任され、世界中でマスタークラスを行っている。
RkJQdWJsaXNoZXIy OTAwOTQx