LDV73
38 グラナドス_ゴイェスカス 今回の録音のためにグラナドスの《ゴイェスカス》を選んだ理由をお聞かせく ださい。貴方は、この愛と死をめぐる壮大な音の物語——副題は“恋する若者 たち”です——の何に、とりわけ心を動かされているのでしょうか? 《ゴイェスカス》は、愛と死、つまり人生が投げかける二つの大きな問いに直面しています。 この種の曲集を通じて私たちは、ほんの一歩、人生の神秘に近づくことができるのです。 ところで、グラナドスが《ゴイェスカス》に自己を投影していることは明らかです。彼が二つ の主題(愛と死)をどのように作曲書法の中に組み込んでいるのかという点に着目して問 いを立てるだけで、それはおのずと証明されます——音に“翻訳”された感情は、どのよう なプロセスで展開されているのか?彼はゴヤの芸術への愛着を、どの程度まで作曲に活 かしているのか?グラナドス自身の内面や感情といった個人的な表現は、どの部分なの か?彼が絵画をもとに作曲したのは、それらの感情を自己の内部から引き出すためだっ たのではないか?他のいかなる言語によっても表現しがたい感情を、音の横溢を介して 喚起するためだったのではないか?
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