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グザヴィエ・フィリップ / アンヌ·ガスティネル 41 スタジオで録音を終えたばかりですが、今のお気持ちは? アンヌ·ガスティネル : 録音中には、絶えず魔法のような時が流れていました。録音セ ッションは、思い切って様々なアプローチを試すことができる又とない機会です。それが上 手くいく時もあれば、全く上手くいかない時もありますが、いずれにせよ、テンポや強弱や 音色を試行錯誤することができます。演奏曲目が何であろうと、録音にのぞむ濃密な数日 間は、他では得がたい多くの発見に満ちています。今回のオッフェンバック・プロジェクト も、その例に漏れず、常に発見の連続でした! グザヴィエ・フィリップ : 最後に、録音セッションで芸術監督を務めたジャン=ピエー ル・ロワジルについて述べておきたいと思います。当然ながらアンヌと私は、それぞれの楽 曲の全体的なヴィジョンを頭に描いた状態でスタジオに入りました。それでも、スタジオで のロワジルとの対話は常に有意義で、大いに刺激を与えられました。 アンヌ·ガスティネル : ロワジルは、基本的には私たち二人の自由を尊重しつつも、臨 機応変に、必要とあらば、ささやかながら印象的かつ効果的な言葉で“参戦”してくれまし た。芸術監督による過度な介入は、往々にして逆効果を招きます……。私たちの録音が晴 れてアルバムとして形を得た今は、二重奏曲をコンサートで演奏できる機会を心待ちにし ています!
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