LDV600-6

イザイ四重奏団のメンバーたちは、サウンドの同質性ではなく、表現の一体性を追 求している。あえて言えばラテン的なその姿勢は、とりわけコンサートの場で浮き 彫りにされる——彼らの振る舞いは都度ユニークで、“もと来た道へ戻る”ことはし ない。 このような、美に対する極めてモダンなアプローチにおいて、美は目的それ自体で はなく、音楽的思想を展開するプロセスの結果とみなされる。つまり美は、楽譜が 課す「人生の使命の遂行」の副産物というわけだ。 62 ベートーヴェン | 弦楽四重奏曲(全曲)

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