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ウィレム・ラチュウミア 55 ウィレム・ラチュウミア ウィレム・ラチュウミアは、この上なく稀有なピアニストである。彼は、現代作品と主要なクラシッ ク・レパートリーの両分野で、優れた演奏能力とカリスマ性を発揮している。彼のアプローチを 何よりも支えているのは、先例の無い斬新なプログラミングと、聴き手との間に瞬時に至福の 関係を築く類まれな才能である。 フランスはもとより、世界に活躍の場を広げてきたラチュウミアは、リサイタル奏者として、また 協奏曲のソリストとして、輝かしいキャリアを確立している。これまで、ロンドンのバービカン・セ ンター、ブリュッセルのボザール、スペインのサン・セバスティアン音楽週間、パリのシテ・ド・ ラ・ミュジーク、同オペラ・コミック座、ブリュッヘ(ブルージュ)のコンセルトヘボウ、中国(上海、 北京)、アメリカ(ニューヨーク)などで演奏。フランスの楽団(フランス放送フィルハーモニー管 弦楽団、リール国立管弦楽団、リヨン国立管弦楽団、イル・ド・フランス国立管弦楽団)のみな らず、ソウル市立交響楽団、テアトロ・コロン管弦楽団、イクトゥス・アンサンブル、ディオティマ 弦楽四重奏団をはじめ、世界各地のオーケストラおよびアンサンブルと共演している。また、 現代曲の初演や演奏に積極的に取り組むラチュウミアは、ピエール・ブーレーズやジルベー ル・アミ、ジェラール・ペソン、フィリップ・エルサン、ミカエル・ジャレル、ジョナサン・ハーヴェ イ、ピエール・ジョドロフスキ、カール・ネジュラン、フランチェスコ・フィリデイ、ホセ・マニュエ ル・ロペス=ロペス、サミュエル・シギチェリ、オスカル・ビアンキ、フランク・ベドロシアンら多く の現代作曲家たちから信頼を寄せられてきた。 1974年、フランスのリヨン生まれ。フランス国立リヨン高等音楽院のエリック・ハイドシェックおよ びジェリー・ムティエのクラスで学び、同院にて審査員満場一致・賞賛付の1等賞を獲得。同 院の修士課程に進み、ムティエのもとで更なる研鑽を積んだ。クロード・エルフェにも師事した ほか、メシアン夫人イヴォンヌ・ロリオ、ピエール=ロラン・エマールのマスタークラスを受講。 音楽学の学士号も取得している。2004年、ヒューレット・パッカード財団「明日の音楽家」賞を 受賞。第12回モンサルバーチェ国際現代音楽コンクール(スペイン・ジローナ)に入賞。2006 年、オルレアン国際20世紀ピアノ音楽コンクールで第1位「ブランシュ・セルヴァ特別賞」に輝 き、同時に5つの賞も授与された。 www.wilhemlatchoumia.com

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