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ウィレム・ラチュウミア 53 《妖精の鐘》では、私は鍵盤側に立ち、左手でクラスターを鳴らしながら、右手に持ったギタ ーのピックで直に弦をはじいてピツィカートを奏でています。さらに左足では、フォルテペダ ルを踏み続けています。個々の奏者が、これら全てを上手くこなすこつを見出さなければ なりません!今回私は、きらきらとした音色を出せるよう努めました。 《エオリアン・ハープ》では、直に弦に触れながら、一連の二分音符を“テンポ・ルバート”で 奏でます。記譜されているのは、機能和声に則った和音進行です。 即興的な側面についても詳しく語るべきでしょうか?私には分かりま せん……。即興性こそが、カウエルの音楽をこれほどインスピレーショ ンに富んだものにしていることは確かです。

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