LDV38.1
《平均律》には、他の楽器を念頭に置いて書か れている曲もあるとお考えですか? その可能性がある曲もあります。低音の持続音があ る〈フーガ イ短調〉(第1巻)は、どうみてもチェンバ ロやピアノ向けではなく、オルガンを連想させます。 ちなみにバッハは、何よりもクラヴィコードを好み( 私も1台所有しています)、晩年に知ったピアノフォ ルテを高く評価していませんでした。第 2 巻の幾つ かのフーガが声楽的であることは一目瞭然です。ま た、例えば〈前奏曲 変イ長調〉(第 2 巻) は明らかに 管弦楽的です。
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