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43 ラファエル・ジュアン | メス・グラン・テスト国立管弦楽団 | デイヴィッド·レイランド 本盤のプログラムを締めくくる2つの小曲の特徴は何でしょうか? いずれも私の大好きな曲です。どこまでも瞑想的な《森の静けさ》作品68では、チェロという 楽器が持つ歌心が引き立ちます。いっぽう、非常にヴィルトゥオジックな《ロンド》作品94は、 チェリストにとって手ごわい曲です。このコントラストに富んだ音楽は、いわば、より小ぶりな 楽器編成による小協奏曲です。この曲でもドヴォルザークは、オーケストレーションの卓越し たセンスを遺憾なく発揮しています。その書法は極めて精巧で、特にティンパニ·パートは傑 出していると思います。

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