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43 トリオ・パントゥム 今や3人は、様々な挑戦への熱意に突き動かされている——その一つが、新作 初演への取り組みだ。 「ピアノ·トリオのジャンルでは、まだ全てが語り尽くされてはいません!」と意気 込むメデールは、メンバー2人とともに、同時代の作曲家たちに新作を委嘱しよ うと心を決めている。スルンカとのコラボレーションも継続されていくのだろう。 今後もトリオ·パントゥムは、ともに3人で歩む音楽人生に身を尽くし、歩み寄り と謙虚さを肝に銘じながら活動を続けていく。 パクの言葉は、3人のスタンスを思慮深く要約している——「私たちの相性を抜 群にする魔法のカクテルなど存在しません。何よりも重要なのは、全てをコント ロールできない状況を受け入れること、そして自分は“全体の3分の1”にすぎな いと自覚することです」

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