エルメス四重奏団 41 本盤では、モーツァルトが1783年にウィーンで作曲しハイドンに捧げた弦楽四重奏曲 に、20世紀のウェーベルンとコルンゴルトの作品が組み合わされています。このアイデア はどのように生まれたのですか? 私たちエルメス四重奏団は、弦楽四重奏のレパートリーの基盤であるウィーン古典派の傑 作に定期的に取り組むことが不可欠だと考えています。今回は、ハイドンにするかベートー ヴェンにするか迷った末、結局モーツァルトを録音することに決めました。これまで私たちは モーツァルトの音楽とともに多くの時間を過ごし、最近ではピアノ奏者キット·アームストロン グとの共演でモーツァルトを演奏しています。弦楽四重奏曲ニ短調は私たちのお気に入り の作品の一つで、これを楽都ウィーンの多彩な顔に迫る本盤のプログラムの核としました。 これまで私たちが発表したアルバムは、いずれも一人の作曲家、あるいは同一の作曲様式に 焦点を当てるものでしたが、今回は普段の私たちのコンサートの精神により近いアプローチ をとっています。つまり、異なる時代の楽曲を呼応させることによって生まれる効果をねらっ たのです。ウェーベルンもコルンゴルトもウィーンの魂を体現し、モーツァルトが残した音楽 遺産との親和性を示しているので、ごく自然な流れで今回の録音プログラムに二人の作品 を加えました。
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