LDV117
36 プーランク | ストラヴィンスキー | プロコフィエフ お二人の共演のきっかけは? ダヴィド・グリマル: イタマールと私はほぼ同じ年齢で、顔見知りになったのはずいぶん昔で す。当時、まだ私は音楽院に在籍していて、パリで演奏活動をはじめたヴェンゲーロフととも にイタマールが演奏しに来たのです。私たちは幾度か擦れ違っていたはずですが、内気な私 は、彼に話しかけることはしませんでした……。 イタマール・ゴラン: 私たちは、ともに演奏家で、ユダヤ人でもありますが、当時はさほど互い を意識していなかったように思います。その後かなり時が経ってから、美しいエルバ島で催さ れた室内音楽祭で再会しました。当時、すでに私たちは沢山のことを――人生の浮き沈み を――経験していました。ダヴィドとは音楽家として深く通じ合うものがあり、互いに多くの 共感と敬意を寄せながら自然に演奏することができます。
RkJQdWJsaXNoZXIy OTAwOTQx