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35 ダヴィド・グリマル | イタマール・ゴラン あなたはこれまで、ダヴィド・グリマル、マキシム・ヴェンゲーロフ、ジャニーヌ・ ヤンセン、ジュリアン・ラクリン、ジェラール・プーレ、シュロモ・ミンツ、デイヴィッ ド・ギャレット、ヨシフ・イワノフ、ヴァディム・レーピン、チョン・キョンファ、樫本 大進ら、多くの名ヴァイオリニストたちと共演しています。ヴァイオリンは、あな たの演奏・録音活動に絶えず寄り添ってきました。それはなぜでしょうか? イタマール・ゴラン: はじめに私が心動かされた弦楽器はヴィオラでした。私は若 かりし頃、ある演奏家を深く敬愛し、彼から強い影響を受けました。コーリッシュ 弦楽四重奏団のヴィオラ奏者、ユージン·レーナーです。幸運にも彼とは面識があ りました。のちに少しずつ、私のピアニストとしての歩みにヴァイオリンがかかわ るようになりました。とはいえ、それは私が意図したことではなく自然な成り行き です。私は何よりも、ヴァイオリンのレパートリーをこよなく愛していますし、ヴァ イオリニストたちが生むあらゆる響きや音色――奏者によってまったく異なりま す――に魅了されています。私にとって、ヴァイオリンの音は魂の音です。

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