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43 ターリヒ弦楽四重奏団 今回の録音は、新たな場所で、かつ新たな録音エンジニアを迎えて行われましたが、いか がでしたか?貴方たちが、録音されたサウンドというものに抱いていたイメージに、変化 は生じたのでしょうか? これまで多くの録音を経験してきまして、今こそ環境を変える時だと考えました。そのため、 新しいホールにて、新しいエンジニアと共に、録音に挑んだのです――彼はクァルテットの サウンドに対して実に独特な考えを持っています。 この初のコラボレーションは当然、とても満足のいくものでした。互いに信頼を寄せ合いな がら録音を進めることができましたので、「そんなの無理だよ!」ではなく、「やってみよう」と いう言葉が現場で頻出しました。私たちクァルテットのサウンドに対するイメージが今回の録 音によって変化したとは思いません。ところで、今回の録音の芸術監督は馴染みの方にお 願いしました。彼は私たちが休みなく事に向かうのが好きなことを知っています。――とりわ け今回はメンバー全員が心の最も奥深い部分でドヴォルザークの音楽と向き合っていまし たからね。次なる録音プロジェクトの行き着く先は・・・まだ誰にもわかりません。

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