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141 アンドレ・イゾワール アンドレ・イゾワール  オルガン奏者 フランスのサン=ディジエ生まれ。セザール・フランク音楽学校にてオルガンをエドゥア ール・スーベルビエルに、ピアノをジェルメーヌ・ムニエに師事。その後、パリ国立音楽 院のロランド・ファルシネリのクラスで学び、 1960 年にオルガンおよび即興で審査員満 場一致の 1 等賞を獲得した。 これまで多くの国際コンクールで入賞を果たしており、 1965 年にセント・アルバンス国 際オルガン・コンクール(イギリス)で第1位を獲得。 1966 ・ 67 ・ 68 年には 3 年連続でハー ルレム国際オルガン・コンクール(オランダ)で優勝し、 1951 年の同コンクール創設以来 フランス人として初めて「チャレンジ賞」も授与された。 フランス共和国大統領賞に輝いた『フランス・オルガン音楽の至宝』を筆頭に、これま でに発表した約 60 の録音はいずれも高評価を得ている。 イゾワールの音楽的素養はオルガン・ビルディングに対する深い知識に支えられてい る。彼自身によれば、そうした知識によって、演奏技術の点においてもストップ操作の 点においても、より良いアプローチで多様な音楽様式と向き合えるのだという。 パリ・サン=ジェルマン=デ=プレ教会の名誉オルガニスト。フランス共和国より芸術 文化勲章シュヴァリエおよび国家功労勲章を授与されている。 「教会に足を踏み入れ、暗がりの中で光輝くあの巨大な金属パイ プの列を目にして、たった一人の人間があの楽器を奏でる姿を想い 描く――そうすれば誰もが、自分もその人間になりたいと切に願う でしょう。オルガンとは人の心を惹きつけてやまない楽器である、と 認めねばなりません。」 アンドレ・イゾワール

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