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136 ヨハン・セバスティアン・バッハ _ オルガン作品集 しかし何よりもまず、イゾワールの芸術とは、ヒューマニストの芸術である。それは絶え ず他者に開かれ、弟子たちや聴き手、同時代に開かれている。彼の演奏は常に簡潔 で率直だ。あの忘れがたいフランス & 世界ツアーの際、彼は各地のオルガニストや聴 衆たちと会話をすることを好み、思いもかけないようなエスプリに富んだ冗談を放って、 いつも彼らを和ませていた。 コンサートを終えると、著名な教会からサインを求めら れることもあった。冗談好きで皮肉屋でもあったイゾワ ールは、時に「以上の文面に間違いなし」[契約書などで 用いられる署名の文言]と書きつけていた。