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128 ヨハン・セバスティアン・バッハ _ オルガン作品集 長い年月をかけ、6台の異なるオルガンを用いてバッハの全作品を録音なさいまし た。やはり演奏場所は重要でしょうか・・・ バッハの場合は、重要ですね。偶然なのですが、全録音に用いたオルガンはいずれ もドイツ人によって作られたものでした。興味深いでしょう? どの様ないきさつからですか?入念に各オルガンの下見をなさったのでしょうか? いいえ。いずれも以前に演奏したことのある楽器でした。特筆すべきは、「パッサカリ ア」を録音したヴァインガルテンの素晴らしい楽器です。あらゆるオルガン奏者が、この 伝説のオルガンを弾いてみたいと夢見るのです。この楽器は数字の 6 に基づいて作ら れているのですよ。 6 と言えば「黙示録」に現れる獣の数字ですね。 6 枚の窓ガラスに囲 まれたオルガンは、 66 のストップと、 6666 本のパイプを備えています。それらがどれほ ど素晴らしい音響効果を生み出すのか、想像してみてください!!この楽器は格別と して、私の“お気に入り”を挙げるならば、ペリゴールのサン=シプリアン教会のオルガ ンです。
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